授業科 | 授業科目 | 開講時期 | |||||
特別研究 | 環境調整工学特別研究 | 2年通年 | |||||
(英名) Environmental Engineering and Management | |||||||
演習 | 環境調整工学演習 | 2年通年 | |||||
(英名) Exercise in Environmental Engineering and Management | |||||||
単位数 | 担当教員 | ||||||
各6単位 | 八木明彦 | ||||||
研究指導方針 | |||||||
水質汚濁や富栄養化を考える基本となる物質循環を湖沼・干潟などの水域を対象として考える。さらに、酸素の有る層と硫化水素の存在する層の境界である酸化還元境界層の様々な物質循環と微生物の関与を現場の実習から学び取る。 窒素・リンの存在量と一次生産との関係を学び、富栄養化対策を考える。 干潟においても、汚れきった干潟修復にはどのような考えが必要か考察する。 全体として、水域の物質循環と自然界のリサイクルから循環型社会の構築と仕組みを考える機会とする。 自然科学の中で、特に、化学・微生物との関連から、研究対象として湖沼・干潟をテーマとして、これらの水域内での物質循環の立場から研究を進める。水域はもちろん周辺の持続可能な開発に立ち、環境の開発・調整さらには環境保全の考え方を追求する。 |
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研究指導内容・研究指導方法 | |||||||
水質調査研究に関する分析方法として、重量分析、比色法、原子吸光法および各種の器機分析(メタンアナライザー、ECDガスクロマトグラフィーによる一酸化二窒素の測定)について、実験を行う。 また、実際の対象とする水域の現場に行って採集・採水し、その結果の考察を行う。平行しておおよそのテーマに沿って、文献収集を行い、研究の方向性を決定する。例えば、湖沼の水温分布、溶存酸素の成層構造から表層水、変水層、深水層の特徴を知る。 |
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研究指導計画 | |||||||
水域対象としては、長野県下伊那郡阿南町に位置する深見池、名古屋市港区藤前にある藤前干潟を研究の場として、四季を考慮した物質循環の立場から調査・研究をする。 湖沼においては物質の水平・鉛直構造を明らかにし、特に、微生物活動と化学物質の変化に重きを置く研究を遂行する計画を立てる。 干潟においては、藤前干潟を対象として、大潮の日を考慮して、年間の特徴を観測する。観測は、炭素・窒素の浄化作用という観点より行う。 |
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評価方 | |||||||
文献収集による研究目的のとらえ方、調査に参加した回数、測定の精度など、および修士論文の作成過程・結果・考察の内容と口頭試問による。修士論文発表を行い、研究態度、論文内容、発表態度等を審査し総合的に判断する。 | |||||||
テキスト、教材、参考図書等 | その他、履修上の注意事項等 | ||||||
新版湖沼調査法、西條八束・三田村緒佐武著、講談社サイエンティフィク。 自然の浄化機構、宗宮 功編著、技報道出版 |
調査観測には自ら、準備・当日の計画・処理を考え、安全には気をつける。 |